おちょこKの仕事
じゃあ、VRGでおちょこKはいったい何をしてるのか?
研修生といういわば「お客さん」でもあり、言葉の壁も手伝って
なかなか日本でのようにバリバリと働けませんが、
それなりに仕事しています・・・というのを、このページでお伝えします!
その1:英語で記事を書く
「英語で取材できるようになる」「英語で記事を書けるようになる」を目指してここに来たわけなので、VRGが発行している雑誌「The Vegetarian Journal」(隔月刊)などに原稿を書くのが、大きな仕事のひとつです。
<これまで書いた記事>
・A Vegetarian Life in Japan (3月17日脱稿)
日本で最も有名なベジタリアン、作家・鶴田静さんのインタビュー。(渡航前に取材。)The Vegetarian Journal秋号に掲載予定。うまくすれば、おちょこKが撮影した写真も載せてもらえるかも。
・After We Started to Eat Meat, Diseases Followed.The Vegetarian Journal September/October号に掲載予定(4月9日脱稿。)
高度成長期以後、日本人が肉を大量に食べるようになって、食生活が原因とみられる病気(心臓病、大腸ガンなど)が増え、食習慣の変化(米を食べなくなった、など)が肥満などの原因になっているのでは、という、いかにもVRGの人たちが喜びそうな内容。
・Traditional Japanese Holiday Recipes Made Vegan. (5月10日脱稿)The Vegetarian Journal November/December号に掲載予定。
日本の行事に簡単に触れた後、おせちの話を導入に、いくつかの行事食をvegan用にアレンジして紹介。「和食の感覚」(盛りつけなど)、日本特有の食材、行事と料理の結びつきなど、アメリカ人にどう伝えたらいいのか、頭を抱えた。ちなみに紹介したのは、しいたけ昆布だしの作り方、お雑煮、赤飯、年越しそば、おはぎ。
・It's a Japanese Soul Food, Miso Soup!(5月28日脱稿)The Vegetarian Journal January/February号に掲載予定。
豆腐や寿司はこんなにメジャーになっているのに、和食の基本中の基本、みそ汁は意外とアメリカでは知られていない。スーパーに行くと、インスタント(これがまたベジタリアンじゃあないのだ。鰹節が入っているから)はみつかるけれど、「生」みそは健康食品店かアジア食材店でないと置いていないことが多いし。これはいかん!ということで、半ば押しつけで書いた記事。書く前は「ちょっとレシピを紹介すれば良いだけだから楽勝」と思っていたのが、みその定義だの歴史だの、さらには「風味」「具の組み合わせの妙」「吸い口」だのを英語で表現するのに四苦八苦。やっぱり奥が深い。ちなみに、レシピは「豆腐とワカメ」「じゃがいもとタマネギ」「大根」「なす」を紹介。
・Japanese Vegan Foods in Oriental or Natural Food Stores(6月15日脱稿)The Vegetarian Journal March/April号に掲載予定。
アメリカのアジアン食材店(チャイニーズもコリアンもジャパニーズも全部一緒くた)や自然健康食品店(日本食は健康食ということでよく置いてある)で、ベジタリアンが日本の食材をどう選ぶかを説明した、いわばショッピング・ガイド。他にもおいしいものがいっぱいあるんだけどなあ、と思いつつ、Veganに限定せざるを得ないのがちょっと残念。そして、買った後、アメリカ人がちゃんとこれらの食材でおいしい「日本食」を作れるのかも心配・・・・(簡単な説明はつけたけど、それだけじゃとても伝えきれないし)。
・How to eat at a Japanese Restaurant the Vegan Way(7月8日脱稿)
ベジタリアンは、エスニックレストランを良く利用しますが、哀しいかなその中には日本食は含まれていません。何に魚が入っているかわからない、という不安感があるためですが(確かに!)、せっかくの美しい食文化をなんとかベジタリアンにも普及させたい、という想いで企画。「和食はローファット(アメリカ人にはキーワード)」といった利点を説明すると同時に、こんなメニューならベジタリアンでも大丈夫、というリストを作りました。実は、アメリカの日本食レストランがどこまで「それらしい」のかは、ちょっと不安なのですが・・・。
・Vegan料理コンサルタント紹介記事(VRG Food Service Updateというニュースレターに掲載予定)
研修期間もあと1ヶ月だし、あと何やろうかなあ、と考えていたら、Charlesが資料を渡して「記事を書くように」と言ってくれた。プレス・リリース&電話での情報確認で短い紹介記事にまとめました。
・Vegetarian 栄養学講義 紹介記事
上に同じ。ワシントン州の大学で行われているベジタリアン栄養学の3日間コースの紹介記事。
その2:VRGのパンフレットなどの日本語訳
VRGの活動は「Vegetarianismを世の中に普及させる」(宗教は関係ないです。念のため)ことが目的。日本にもキャンペーンの網を張るべく(?!)、各種パンフレットの日本語訳の仕事を託されました。日本には馴染みのない食品がバンバン出てきて、どうすればいいのか苦労します。どこに配布すればいいかは、ただ今思案中。
<これまで翻訳したもの>
・Vegan Diet In a Nutshell (4月21日脱稿)
「ひと目でわかるVeganの食生活」とでもいった感じでしょうか。「Veganはこんなものを食べている」「栄養的にはこうすれば大丈夫」などの情報が、コンパクトにまとめられています。これも含めて、いくつかのパンフレットの訳をVRGのホームページに掲載予定。(夏頃)
・東光社の雑誌「神州」の記事 (4月1日脱稿)
東光社とは、昨年のNatural Products ExpoでVRGと交流を持った日本の団体。Expo参加の感想と共にVRGとの会食の模様がリポートされていて、「英語で読みたい」と頼まれたため。
・Vegetarianism in a Nutshell
日本人に紹介するのに、いきなりVeganだけじゃいくらなんでも敷居が高いだろう、ということで、翻訳開始。ふたつ合わせてオンライン上に乗せ、ゆくゆくはインターネットで見られるようにする予定。
その3:VRGのサイト作り
Webによる情報発信の現場を体験することも、VRGで研修する主な目的のひとつ。実際、VRGのサイトは雛形ができあがっているので、HTMLの基本的知識さえあれば、ど素人のおちょこKでもヘルプできます。「これだけの労力をかけて、無料で、こんなに豊富に情報提供していいのか?」と、Davidaの仕事を見ていて感じますが・・・。
<これまで作ったサイト>
・VRG's Maryland Vegetarian Dining Guide
http://www.vrg.org/travel/mddining.htm (4月5日アップ)
Maryland州は、ボルチモアがあるところ。さすがVRGの本拠地ということもあって、情報満載。Vegetarian Friendlyなレストラン(Vegetarian用のオプションがあるという意味。すべてがVegetarianレストランというわけではない)がリストアップされています。ボランティアの一人が作ったHTML文書に不備が多く、Davidaと相談しながら、おちょこKがまとめ直しました。
*末尾に、おちょこKのクレジットあり!
・VRG's Scrap Book
(現在、アップ待機中)
そもそもVRGとは何か?というのを説明するページ。Davidaが前から計画していて忙しくてなかなか作れなかったのを、引き受けました。このページを見れば、スタッフのプロフィール、Charles&Debraの素顔、過去のプロジェクトなどがわかります。ちなみに、「インターン募集」セクションに、おちょこKのプロフィールあり。
・VRGホームページのマップ作り
増殖し続けるVRGのサイト、何がどこにあるのか、もう誰にも把握できない状態。そこで、もう更新してないページを整理したり、おおよその見取り図(という言葉が正しいのかどうか)を作って、今後の作業に役立てよう、というわけです。
その4:本・パンフレットの発送
主に、Jeanie、Jessicaの仕事を手伝います。VRGの各種発行物を注文に応じて発送。学校などから大量にオーダーが来たりして、単純作業ながら結構忙しいセクションです。
・書庫の整理
ガレージを改造した書庫に積んである段ボール。何が入っているのか一目でわかるようにラベル貼り。「う〜ん、この本は在庫がこんなに・・・」なんてことも発見。本が詰まった段ボール箱を持ち上げる力仕事で筋肉痛に。
その5:メンバーシップ
Tamaraの仕事のアシスト。と言っても、おちょこKにできるのは、書類や住所不明で返送されてきた雑誌等の整理、宛名書きくらいですが・・・。
その6:各種キャンペーン
展示会やFairなどでVRGがブースを出す時に、「パンフレットどうぞ」と営業スマイルでキャンペーンをします。いろんなベジタリアンの人たちに会えるのが楽しいです。
・Natural Products Expo (3月12〜14日。At Annaheim, Los Angels)
年2回開催され、3万以上の出展がある、大規模な「自然食品フェア」。各ブースの試食コーナーめぐりを満喫。
・Johns Hopkins University Spring Fair (4月16〜18日)
VRGご近所の大学、Johns Hopkins春の大学祭(そのまんま)。本を5冊売る。
・American Book Expo (4月30〜5月3日。At Los Angeles)
全米最大の出版フェア。Vegetarian Journalを全部配りきって、Charles に誉められる。(実は営業の才能もあった?!)
・After AmeriCorps (6月4日。At Maryland Univ. Baltimore County Campus)
AmeriCorps(青年海外協力隊の国内限定版みたいな活動)終了予定の学生向け就職&進学説明会。思ったより人出は少なく、Samuelの世話をしてる時間の方が長かったかも・・・。
・10th Biennial JAINA Convention(7月2日〜5日。At Valley Forge Convention Center, King of Prussia, northern suburb of Philadelphia, PA)
インドの宗教ベジタリアン、ジャイナ教の北アメリカ会議。インド系アメリカ人は概して富裕層&高学歴。同じ「ベジタリアン」なのを縁に、スポンサー募集並びに情報収集しよう、ということでVRGも参加。
・NACUFS '99 (7月7日。At Baltimore Convention Center)
大学のフードサービス協会の会議。JAINAほどではないにせよ、ブースの反響は上々で、大学生にベジタリアン人口が多いことを実感。隣(たまたま?)の肉の会社のブースがひまそうで、ちょっとかわいそうでした。
・Fancy Food Show (7月11〜13日。At Javis Convention Center, NYC)
「行きたいなら行ってもいいよ」ということで、ひとりで情報収集にニューヨーク詣で。今まで参加したコンベンションでは「肉」度は最高、チーズ、オリーブオイル、イタリア系のブースの多さが目につきました。あと、チョコレートとコーヒー、紅茶関係。出展はなく見て回るだけだったのでまだ楽でしたが、それでも足が棒。Fancy Food Shop TourでUpper West Sideのおしゃれな食材店めぐりも。(集めたパンフレットを郵送したらほとんど紛失、というおまけが・・・。)
その7:その他
・東京ベジタリアンレストランガイド・リスト作り
Davidaがみつけたホームページ(日本語)をチェックして翻訳。といっても住所くらいですが。自分で情報を確認できないのがちょっと欲求不満。これで、アメリカのベジタリアンも安心して(?!)東京に遊びに来られます。
・VRG Reportの作成
Charlesへのインタビューがきっかけで、「これからのVRGのスタッフが閲覧できるように、レポートを作ってくれ」と頼まれ、17年分のファイル、雑誌のバックナンバーを調査、VRGの歴史を中心にまとめる。
・スポンサーになってくれそうな日系企業探し
食関係、旅行業、工場のありそうな企業(カフェテリアにベジタリアン食はどうでしょうか?)を中心にリストアップし、レターを送って、メンバーシップの勧誘。ダメもと。
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