5月6日〜蒸し蒸しボルチモア〜
 ボルチモアに帰ってきたら、ロスよりずっと蒸し暑くてびっくり。なんでも中西部を通過した竜巻の影響らしい。なんだか変な感じ。
 前回の出張と違って、ちゃんと帰るところもあるし、VRGのみんなとも仲良くなった後なので、気持ちの落ち着きようが全然違う。確実に2ヶ月経ったんだなあ、とふとしみじみ。
 英語の勉強、ベジタリアン研究、アメリカの食べ物・料理の調査、栄養学の勉強、興味のある本の読書、ボルチモア探検、寿司研究、アメリカのコンピュータ・メディアの調査・・・やりたいこと、やらなければならないことが山ほどあって、気持ちばかりが先走るけれど、なかなか身体(と頭)が追いつかない。無理はしないようにしているのだけど、「無理せずがんばる」というのは難しい。
 出張から帰ったら、何通か「肉筆の手紙」が届いていた。メールにはメールのうれしさがあるけれど、アナログな手紙にはやはり格別の思いがこみあげる。感謝感激。

5月7日〜3ドルでアカデミー映画〜
 やることがたくさんある、と言いながら、Janettの「Johns Hopkinsで今夜"Saving Private Rian"をやるけど一緒に行く?」との誘いにのって、夜8時から始まる映画に出かけた。この映画会はほとんど毎週行われているようなのだけど、5月末の卒業式が終わって9月の新学期が始まるまではお休みになる。なので、今日が最後のチャンスだったのだ。
 会場は、Festivalで映画を観た時と同じホール。料金もやはり3ドル。さすがにいつもより観客は多いようで、全体で7割くらいの入りだろうか。話には聞いていたが、アメリカの人たちは映画を観ている時もにぎやかだ。今日は映画が映画だけにそれほどでもなかったけれど、"Shoot him!"だの、俳優が次々と死んでいくたびに"Oh!"と声が飛ぶ。リスニングはちょっと苦労(戦争用語とスラング)、みんなが笑っているところがついていけないのが淋しい。が、何より映像の迫力、カメラワークのもの凄さにただただ圧倒される。大画面で観られて良かった。

5月8日〜甘くはなかったアメリカ当局〜
 前々から計画していた免許取得の手続きを開始。国際免許は持っているのだけれど、こちらでバイクを購入するためにはメリーランド州の免許が必要なのだ。電話で問い合わせたら、ボルチモア郡の試験場だと7月にならないと空きがない、と言われて、Davidaの住むHartford郡まではるばる出かける(というより、ちょうどこっちの方に朝出てくる用事があるというので迎えに来てもらう)。電話で「12時から3時までだから、12時15分前に来て」と言われ、ちょっと遅れて12時少し前に着いて予約してある旨を伝えると、予約なんてない、と言われてしまう。Davidaが助けてくれ、とりあえず視力テストと筆記を受けられることになったが、なんと筆記であと1問正解が足りずに落第・・・さらに、筆記が通っても、実技試験が必要、そのためにはバイクが必要、さらに付き添いの「バイクに乗れる人」が必要・・・ということがわかり、なんだかとてもめんどくさいのだった。試験場の近くにバイク屋があったのでのぞいてみたけれど、レンタル(これだったら国勢免許でできるはず)及び買い取りはやってないと言う。8月には売らなきゃいけないので、それを考えるとまたまためんどくさい。
 どっちみち車が運転できるようになる必要性を感じていたので、ちょっとDavidaにつきあってもらって近所のパーキングで練習させてもらう。ハンドルを握るのは6年ぶり・・・でも、もしかしたら運転を覚えて必要な時だけレンタカーを借りる方がいいのかなあ。ダウンタウンなどへの行き来はバス(全然来ない)で我慢するとして・・・悩めるおちょこKなのであった。

5月9日〜グレイハウンドでDC詣で〜
 DCの友人に「試験も一段落ついたから遊びにおいでよ」と言われて、彼もあと1ヶ月足らずと帰国するということもあり、約1ヶ月ぶりにDCに訪れる。今度はグレイハウンドを利用。往復で15$、アムトラックの片道より7$も安い! 例によってグレイハウンドの停留所までのバスがなかなか来ず、予定の便を逃してしまったけれど、後は問題なし。さらに例によってほとんど有色人種しか乗っていないのだけど、ロスのダウンタウンのバスに比べれば天国のような快適さ。新緑のハイウェイを抜け、一時間足らずでDC到着。
 今日はちょっと贅沢して、ジョージタウン(クリントンが卒業した大学がある、割と歴史のある区域)でベトナム料理のランチをとる。(ちゃんとベジタリアン・メニューがあった。生春巻きがおいし〜い!)普段はなかなか外食できないので、うれしさもひとしお。ジョージタウンには、おしゃれな食品店Dean & Delucaもあり、「寿司コーナー」をのぞきに行く。メニューは普通のスーパーで売っているのとほとんど変わらないけれど、その場で作っているところを見ると「新鮮」さが売りなのかしら。しかし、Dean & Delucaと寿司の組み合わせはなかなかピンとこないなあ・・・。
 ボルチモアに比べて「近代的」なビルが建ち並び、整然とした街並みのDCを歩く。DCも区域によっては危ないと聞いているけれど、友人いわく「丸の内」的な部分はやはりアメリカの顔にふさわしい風格がある。スミソニアンのNational Gallery of Artを回って(今、上野に貸し出し中らしく、ちょっと淋しい内容)、またまたグレイハウンドに揺られてボルチモアへ帰る。大分日が長くなり、8時でもまだ明るい。



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