
「わが心のボルチモア」あるいは「ピンクフラミンゴ」
Life in Baltimore
「ボルチモア」という街
「う〜ん、聞いたことあるなあ。それってどの辺だったっけ?」というくらいの知名度があるようです。”聞いたことある”理由のひとつとしては、数年前に公開された映画「わが心のボルチモア」(1990年・監督バリー・レヴィンソン)の影響があると思われます。これはタイトル通り、東ヨーロッパからの移民がボルチモアで成功・挫折していくファミリーの歴史を綴ったストーリーなのですが、スター俳優が出演していないにもかかわらずそこそこのヒットを記録したようです。ちなみに「ピンクフラミンゴ」(1973年)という映画は、悪趣味映画の巨匠ジョン・ウォーターズ(生粋のボルチモアっ子! ちなみにフランク・ザッパもボルチモア生まれ)の代表作です。(ジョン・ウォーターズの貴重なインタビューを読みたい方は、「映画秘宝・地獄のアメリカ観光」洋泉社をご覧ください。)
教科書風な説明
ボルチモアは、ニューヨークとワシントンDCのちょうど間くらいに位置する、メリーランド州最大の都市です。人口は約70万人、アフロ・アメリカンと東欧系の住民が多くの割合を占めています。港湾都市として、一頃は国際貿易が盛んだったようです。スポーツに詳しい人なら、大リーグの「ボルチモア・オリオールズ」というチームをご存知でしょう。ベーブ・ルース生誕の地ということもあって、野球に縁が深い土地柄でもあります。
実際に暮らしてみたら
実は、渡航前にボルチモアの情報を集めていた時は、はっきり言ってあんまりいい話は聞きませんでした。あるアメリカ人は「なんで、あんな治安が悪い所に行くんだ?」と肩をすくめ、一足先にニューヨークに留学していた友人に至っては「アメリカの好景気から取り残されてる街ですね」と一蹴。東京育ちのやわな私がはたして生活していけるのか・・・以下は、そんなおちょこKが日々の暮らしで体験した、ありのままのボルチモア・タウンガイドです。お遊びにいらした際には、ぜひお役立てください。
Go Back to HOME